Zektbach叙事詩 まとめ

序章


序章 Prologue

B.C.350年

かつてこの星で発掘された謎の宝玉リスタチアは
この星に共に暮らしていた8つの種族に、それぞれ数々の奇跡と栄光をもたらした。

しかし多くの恵みを与えられた8つの種族は、次第に互いの恵みの違いについて意識するようなった。
1つの些細な羨望から欲望が生まれ、この星にかつて存在しなかった様々な感情が大きなうねりとなり星を覆った。
しばらくして8つの種族はそれぞれの恵みを、己の力の誇示だけに用いるようになった。
力と力は激しくぶつかり合い、大きな戦争が長い間続いた。

奇跡の宝玉リスタチアは
もはや破壊の道具でしか無くなった――

6つの種族が絶滅した時に戦争は終わった。
荒れ果てた星に残されたのは2つの種族のわずかな者達だけであった。

ヒュミナ種はあくまでもリスタチアの力にすがり
自分たちの繁栄により星を再生する事を願った。
願いは次第に儀式化し、リスタチアを中心とした一つの大きな文化となった。
それは後にトリスアギオンとよばれる1つの神器を中心にした絶対的な種の教義となった。

一方、最も叡智に長けていたルフィナ種は
永遠の存続を考えた上、自分達の全能力を封印した1つの意識複合体を創り上げた。
意識複合体『Σ』はオリビエ岩礁群の地下深くで長い眠りについた。

こうして、星にはヒュミナ種だけが残り
長い年月を経て星は再び活気を取り戻してゆき
トリスアギオンにより大きな影響力を持つノイグラード王国が地上の覇権を握っていた。

引用元:Story(Ristaccia Ruins) - The Epic of Zektbach


序章 『リスタチア』

まばゆい光がみえる…
我々が一度は知ったが、疾の昔に忘れてしまった懐かしい光…
人類は大きな誤算をしてしまったのだ。
我々の歴史はなんて愚かであったのだろう…。

これが最後の記録となるだろう。
さあ共に行こう、我が天使よ。
我々が知らねばならない真実の道へ…。

―― ヨアの手記13 ――

それは遥か遠い昔のできごと――

この星に知を持つものがあらわれしころ、世界各地で巨大な未知の遺跡が発見された。
しばらくして、空船の遺跡と名付けられたその場所より美しい八つの宝玉が発見された。
それはいつしかリスタチアと呼ばれるようになった。
不思議な力を持つリスタチアは八つの種族によってそれぞれが大切に守護され
守護血族リスタミリアは代々王となり、それぞれの種族に数々の奇跡と進化をもたらした。
そして幾代かに渡り、平穏な日々が続いた。

しかし些細な事により種族間に亀裂が生じると、遂にそれは大規模な戦争を引き起こした。
守護されていたリスタチアはすぐに戦いの神器へと姿を変え、各々すさまじい破壊の力を見せつけた。
神器による戦争は次々に種族を滅亡させ、それと共に幾つかの神器も自らの行方を眩ました。
星は荒れ果て、残されたのは二つの種族のわずかな者たちだけとなった。
一方の種族の者たちは神器を封印し、自らの能力と意識を転写する超越者システムを創り上げ
星の再生と平穏を祈り永遠の眠りについた。
一方の種族の者たちはあくまで神器にすがり、もたらす奇跡により再び繁栄をはじめ徐々に地上に君臨していった。
そして長い年月が経ち、誰もが自分たちの遠い過去を語れなくなった時。
西の大国ノイグラード王国が東の小国アゼルガットへ侵攻したことにより再び世界は動きはじめた――

ゼクトバッハ叙事詩 序章『リスタチア』より

引用元:Ristaccia - beatmania IIDX 15 DJ TROOPERS


EPIC Prologue "ORIGO"

遙か昔この星の生きとし生けるものは
大きく8つの種族に分かれ、互いが干渉する事なく暮らしていた
大陸にはヒュミナ、ルフィナ、アムーリナ、ガデナが
南方の島にはミュリティアナとキュロティアナが
海にはマキュリナ、空にはクオナが
それぞれ独立した生態系を築いていた
知覚を持たない彼らは、互いを意識する事もなかったはずなのだ
あの宝玉リスタチアさえ見つからなければ――

リスタチアは8つの種族に様々な特殊な能力を与えた
能力を得た彼らの目に映る世界は徐々に複雑な構造になっていった
内在的に複雑に変化していく世界に伴い、指数関数的に増える情報
膨大な情報を受け止める為に
彼らの知覚はより細分化されていった
喜び、怒り、憧憬、慈愛、悲しみ、嫉妬、傲慢、憎悪…
知覚からさまざまな感情が芽生え
彼らは互いを意識するようになってしまった

何もはじまらなかったのだ
あの宝玉リスタチアさえ見つからなければ――
この世界など取り立てて意味を為すものでは無かったはずなのだ

引用元:絵本風ブックレット - Zektbach 1stアルバム 豪華版



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