Zektbach叙事詩 まとめ

第6章


Raison d'e^tre〜交差する宿命〜

宿命は交差する 視えざる腕の誘うままに

刻ハ満チ 世界ハ慄ク
昏キ願イニ 覚醒ハ訪レル

全テハ終ワリヘ 全テハ静寂ヘ
正シク定メラレタ理念ノ為ニ

踊レ
息絶エルマデ
狂オシイ嘆キ
唄ウハ貴方

荘厳の星よ
森羅よ
願わくば
赦されざる身に
僅かなる加護を

蒼褪めたる しなやかな樹々よ
猛き鎖と成りて 理を縛めん

憎悪
歓喜
混沌
秩序

類して異なる 二つの存在

交じり合い
砕け散り
啼きながら哂う

抗い 受容し 辿り着く先は
倒れ臥すだけの 地の果てか

再ビ逢ウ日迄 一度ノ眠リヲ

知る者も無く
祈る者も無く

憐れみ給え
讃え給え

荒野の勇者は 芥となりけり
世の罪纏いて 滅び行く
孤独な眠りに 幸いあれ

引用元:Raison d'e^tre〜交差する宿命〜 ムービー内の文章より


第6章『マルクトとルエリシア』

この星の大きな2つの存在――。

星の民マルクトはマシノワに連れ去られ、その結果国を滅す事となった。
自我の芽生えていないマルクトは自分に眠る力がなぜ作用するか、その結果何が起きたのかも理解はしていなかった。

しかし、刻々と変化する事象はその記憶にしっかり刻まれていた。
マシノワの日々、人々、そしてクカルとギジリ――。

記憶からクオリアが芽生え、自我が徐々に形成されてゆく。
何故自分には強大なる力が眠っているのか、その力の存在意義とは一体何か?
マルクトは、次第にこの答えの出ない問いに苦悩する事となった。

自分に眠る混沌と破滅の力、人々の悲痛な叫び、クカルの行動の意味するもの――

そこからマルクトは自分の存在意義をどうしても見いだせないでいた。

目覚めし多くのクオリア、それより形成される感情、そして様々な悲しい記憶が答えの出ない問いと固く結びついてゆく。

私の力は悲しみを呼ぶ――。人々の叫び、混沌――。
内に眠る強大な力がまたいつ出てしまうか分からない――。

星の因果律を曲げ多くの悲しみを呼ぶ自らの存在は、無に回帰すべきと考えはじめたマルクトは
空船の遺跡から感じる自分と相反する強力な力に導かれる。

そこには具象化したリスタチアの力――
赤き天使ルエリシアが待ちかまえていた――。

ゼクトバッハ叙事詩 第6章『マルクトとルエリシア』より

引用元:Raison d'e^tre〜交差する宿命〜 - beatmania IIDX 17 SIRIUS



http://music.geocities.jp/zektmatome/
Zektbach叙事詩 まとめ